一般意志とは?ルソーの『社会契約論』から学ぶ

ルソー

ルソーは「人は自分で決めたことに従いたい」と考えました。

そのため、みんなでルールを決めて、それに従ったら「自分達で決めたことに従う」ことになると考えました。

自由に生きたいけど

まず、人は「自由に生きたい」と感じる生き物です。

自由とは「自分で決めたことに従うこと」です。

しかし、人は他人と協力して生きています。

他人と協力もしたいけれど、自分で決めたことに従って生きていたいのです。

そんな時、どうすれば良いのでしょうか?

ルソーは、皆で決めたことに従えば良い、と考えました。

自分たちみんなの意志に従ったら、自分自身に従うことになるということです。

一般意志

「意志」とは、「これをしよう」という気持ちのことです。

「一般意志」とは「みんなの意志」ということです

一般意志は、ワガママではなく、みんなの利益を目指すものです。

また、誰もが正しいと判断するようなものです。

 

政府や法

政府や法は、一般意志を参考にして作られます。

みんなの意志を参考にして政治を行うことで、人間の自由が保証されると考えられています。

政治家は、自分でやりたいことをするのではなくて、一般意志を大切にして政治を行います。

そのため人々は、政治家が本当に一般意志を大切にしているのかを監視する自由があります。

また、ちゃんとやってる政治家を任命させて、ちゃんとやってない政治家を辞めさせる自由を持つべきです。

そのため、選挙も、人々が直接、話し合うべきだとルソーは考えました。

人が直接、政治のことを話し合って決めることを、直接民主制と言います。

これの対義語は、選挙で選ぶ「間接民主主義」です

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