信用創造で、なぜお金が増えるのか?メリットやデメリットをイラストで紹介

経済学入門

信用創造とは

信用創造とは、見えないお金を作ることです。

どうやって見えないお金を作るのか、紹介します。

銀行Aと企業がいます。

銀行Aは、企業に、お金を貸します。

企業は、銀行からお金を手に入れました。

しかし、大金を財布に入れておくのは、少し不安です。

財布ごと盗まれたら、良くないからです。

人は、普通は、お金を銀行に預けます。

企業は、銀行Bにお金を預けました。

銀行Aは、企業にお金を貸しましたが、そのお金は返ってくるものだと考えています。

つまり、銀行Aから、お金が減ったわけではないと解釈しています。

一方で、銀行Bは、お金を預かりました。

つまり、銀行Bでは、お金が増えたと解釈します。

現実のお金は、銀行Aから銀行Bに移動しました。

しかし、銀行Aは、「自分のお金が減った」とは、考えていません。

こうして、数字としてのお金は増えるのです。

さらに、銀行Bは、企業から預かったお金を、他の人に貸してしまいます。

企業は、すぐに全額を引き出すわけではないので、銀行は、お金を他の人に貸すのです。

こうして、誰かが預けたお金が、別の誰かの所有物になるのです。

これが繰り返され、結果として元の預金の何倍ものお金が生まれます。

銀行が、見かけ上のお金を増やすことを「信用創造」といいます。

信用創造のメリット

信用創造のメリットは、お金を増やすことができることです。

お金を増やすことができれば、銀行は、より多くの企業にお金を貸すことができます。

銀行からお金を借りたい企業はたくさんあるので、より多くの企業に貸せることは、良いことなのです。

信用創造のデメリット

信用創造のデメリットは、みんなが一斉に預金を引き出そうとすると、お金を取り戻せない人が現れることです。

もし、信用があれば、人々は銀行に預金してくれます。

お金を引き出そうとは考えません。

しかし、万が一、信用がなくなると、人々は銀行からお金を引き出そうとします。

国民が全員、一斉にお金を引き出そうとすると、大変です。

銀行は全員に返せるほどのお金を持ってないからです。

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