マルクスは、労働をふたつの考え方に分けていました。
人間の労働には、ふたつの捉え方があるということです。
「具体的有用労働」と「抽象的人間労働」です。

具体的有用労働とは、具体的な仕事をして、使用価値をつくるということです。
一方で、抽象的人間労働とは、何か知らないけどとにかく手を加えて価値を作るということです。

「具体的有用労働」というのは、「具体的な仕事」のことです。
具体的に、例えば靴を作る労働、パンを作る労働などを指します
「具体的有用労働」とは、「具体的な仕事、作業、動作」のことです。
人間が働く場合、何か具体的な動作をします
たとえば靴をつくる労働、パンをつくる労働、人形をつくる労働など

つまり、人間が労働するときには、具体的に商品を形づくる
この具体的な動作を「具体的有用労働」といいます。

具体的有用労働は、使用価値を生み出します
使用価値とは、例えばパンなら栄養があるとか、服なら暖かいということです。

商品の使用価値は、パン、靴を作るという具体的な労働、つまりこの「具体的有用労働」によって、生み出されているのです

商品の使用価値がそれぞれ異なるのは、それを作るために違う労働をしてるからです
みんな違う仕事をしているから、違う商品が出来上がって、違う用途で使われる。