【資本論】資本主義社会で、給料が減る仕組みをイラストで解説

マルクス
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工場が機械化すれば、仕事は簡単になり、働くのがもっと楽になるだろうと、人々は考えていました。

しかし、19世紀のイギリスでは、せっかく機械化したのに、人々の仕事は楽にならずに、給料だけ減ってしまいました。

その理由は2つです。

①生活費が安くなったから

②仕事が簡単になったから

それぞれを詳しくみていきます。

生活費が安くなった

まず、機械化すると、仕事が簡単になります。

簡単に作れるので、商品の値段は下がります。

機械化をしたことで、世の中のいろいろな物が安く買えるようになります。

安く買えるようになった理由は、機械で作るようになったため、簡単にたくさん作れるようになったからです。

たくさんあるので、安く売るようになります。

簡単に作れるようになったので、安く売ってしまっても会社は困らなくなりました。

こうして、いろんな商品の値段が下がっていきました。

世の中のいろんなものが安くなると、お客さんは、嬉しいです。

今までよりも、安い生活費で生活できるようになるからです。

このように考えると、機械化は、いいことです。

しかし、資本家は、考えました。

「生活費が安くなったから、給料も安くてもいいよね」

ズルい資本家は、労働者の給料を下げてしまいました。

しかし、実際に、給料を下げられてしまっても、問題なく働けます。

貯金ができなくなるだけで、生活費の分だけ支払ってもらえれば、労働者は、倒れずに毎日、職場に行くことはできてしまうのです。

⭐️生活費ギリギリまで下がる給料

資本家は、労働者を安く雇いたいです。

しかし、労働者も労働力を維持するために、食べたり、寝たりする必要があります。

明日も働き続けれるように、体力を回復するためには、お金が必要です。

そのために、給料をもらうのです。

つまり、給料とは、食べたり寝たりするために必要な金額と、同じ額ということです。

資本家は、生活費に必要な金額のギリギリまでしか、給料をくれなくなりました。

こうして、労働者が倒れない程度のギリギリのところまで、給料は下がってしまいました。

変わらない労働時間

普通なら、給料が減ったら、働く時間は短くなります。

しかし、ズルい資本家は、働く時間を短くしてくれませんでした。

こうして、労働者が搾取されます。

労働者は、今までと同じ時間働いているのに、給料は安くなるのです。

これは、資本家が嬉しい思いをします。

しかし、労働者にとっては最悪です。

仕事が簡単になったから

仕事が簡単になったことも、労働者の給料を下げることにつながりました。

工場が機械化すれば、力仕事が無くなります。

労働者の仕事は、「ボタンを押すこと」などになります。

ボタンを押すだけなら、女性や子どもでもできます。

そのため、その職場は、誰でも働ける場所になります。

また、機械化したことで、ベテランにしかできなかったことが、新人にもできるようになりました。

つまり、ベテランさんは、もう要らなくなりました。

今までは、男性しか働かなかったのに、女性や子どもまで働こうとするようになります。

つまり、働きたい人が増えます。

誰でも働ける職場になるので、働きたい人が増えます。

働きたい人が多い時は、給料が安くても働こうとする人が現れます。

なぜなら、資本家は、安く働いてくれる人を雇いたいからです。

大人よりも、子どもの方が安く働きます。

子どもは我慢強くて、給料が低くても我慢して働いてしまうのです。

働きたい人が多いというのは、労働者にとっては、自分の代わりがいくらでもいる状態です。

そのため、労働環境が悪くても、我慢するようになります。

我慢をしてくれるというのは、労働条件がますます悪くなるということです。

例えば、夜勤もしてくれるようになります。

そうすると、24時間営業が可能になって、もっと、たくさん生産できるようになります。

こうして、資本家の利益が増えます。

また、新しい機械がどんどん増えるので、古い機械しか使えない人が失業します。

失業者が現れると、働きたい人が増えます。

労働条件がますます悪くなると、資本家の利益が増えます。

そして、資本家は機械にもっとお金を使えるようになります。

すると、さらに新しい機械が発明されて、ますます仕事を失う人が増えるのです。

 

搾取されても逆らえなくなる

機械化が進むと、労働者は逆らえなくなってしまいます。

当時の人々は、過酷な労働から身を守るために、反抗もしました。

しかし、資本家から見てみると

不満をたくさん言ってくる労働者より機械の方が使いやすいです。

労働者を一気にクビにして、機械にやらせることもできるのです。

こうなると、労働者は歯向かえなくなっていきます。

労働者は、より良い職場を作ろうと立ち上がると、クビになってしまうかもしれません。

そして諦めて、過酷で低賃金の職場でも我慢して働くような人がもっと増えていくのです。

スキルは身につかない

働いていたとしても、スキルが身に付くわけではありません。

分業作業の1部しか担当させてもらえてないからです。

仕事をクビになったときに、転職で武器になるスキルを磨くことはできないのです。

部分的な仕事しか書かせてもらえないと、何の技術も能力も身に付かない仕事ばかりすることになります。

そして、転職するときも、誰にでもできる単純な仕事を探すしかなくなります。

労働者は簡単に転職できないのです。

児童労働

生活費にいくらかかるかで、その人の給料が決まります。

また、家族を養う金額も、この生活費に含まれます。

妻や子どもを食べさせたり、子どもを学校に行かせる必要があります。

昔は、父親は、妻や子どもの分まで稼いでいました。

しかし、父親のみが働くのではなく、女性や子どもも働くようになりました。

すると「自分が生きる分の金額だけ給料をもらう」というように、給料の水準が下がります。

父親の給料が下がれば、女性や子どもは、自分が生きる分を自分で稼ぐしかなくなります。

子どもが働かないといけない時代になってしまったのです。

搾取しないと利益が出せない

マルクスは、資本主義には、欠陥があると考えています。

それは、搾取しないと利益が出せない点です。

まず、商売ではお金を稼ぐことはできません。

商売は、等価交換です。

同じ価値のものを交換してるだけなので、商売だけではお金を稼げないのです。

じゃあどうやってお金を稼げばいいのでしょうか?

それは、搾取です。

労働者に給料以上に働いてもらって、搾取しないと、資本家はお金を稼ぐことができないのです。

これがマルクスが指摘した資本主義の欠点です。

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