労働力の使用価値と交換価値とは?イラストで分かりやすく解説

マルクス
スポンサーリンク

労働者とは

労働者とは、「労働力という商品」しか売るものをもたない人のことです。

マルクスは、次のように人を分けて考えました。

資本家:お金や工場、土地などの「生産手段」を持つ人

労働者:それを持たず、自分の「労働力」だけを売って生活する人

労働者は、モノを売るのではなく、「労働力」を商品として、資本家に売っています。

その一方で、資本家は賃金を払っています。

労働力と交換されるものが「賃金」ということです。

まあ、ここらへんの話は、飛ばし読みで大丈夫です。

マルクスが言いたいのは、「労働力は商品」ということです。

労働力は商品

労働力は、商品です。

そして、商品には、2つの価値があります。

商品には2つの価値がある

商品には2つの価値があると、マルクスは言いました。

使用価値と交換価値です。

ここから、話の核心に入っていきます。

労働者が持つ2つの価値は、釣り合っていません。

だから、搾取が起きるとマルクスは考えました。

使用価値とは、労働者が生み出す価値です。

一方で、交換価値とは、労働者がもらう賃金の価値です。

有能な人ほど、使用価値が高いです。

しかし、使用価値が高くなっても、それに比例して、賃金が増えるわけではありません。

資本家が奪ってるわけです。

使用価値と交換価値の釣り合ってないギャップが「搾取」とも呼べる部分なのです。

詳しく見ていきます。

労働力の使用価値

まず、使用価値とは、労働者が1日に生み出す価値です。

・1日で、どれだけのパンを焼けるのか?

・1日で、どれだけの服を作れるのか?

これが使用価値です。

使用価値が高いということは、労働者の能力が高いということです。

たくさんの商品を作れば、会社が儲かります。

ただし、労働者の賃金が高くなるわけではありません。

労働者の使用価値は、労働者が会社にもたらす利益となります。

じゃあ、頑張ることは、全て搾取になるのでしょうか?

そうではありません。

使用価値は、雇ってもらうためなのです。

会社に雇ってもらうためには、使用価値が必要です。

成果を上げられない労働者は、使用価値がないので、雇ってもらえません

労働力の「使用価値」は、「雇い続けてもらう」ためのものなのです。

労働力の交換価値

次に、交換価値についてです。

労働力の交換価値は、賃金の額です。

賃金は、最低限の衣食住の費用が支払われます。

労働者も労働力を維持するために、食べたり、寝たりする必要があります。

それには、お金がかかります。

賃金は、生活費のためにもらうのです。

私たちの1ヶ月の賃金は、次の1ヶ月を働くための生活費となります。

労働者は、生活費を稼ぐために働いているのです。

使用価値と交換価値は、釣り合わない

使用価値と交換価値は釣り合いません。

資本家が儲けの一部を自分の取り分にしてしまうのです。

たとえば、

• 労働者が1日で2万円分の価値を生み出しているのに、賃金は1万円。

ということが起きます。

1日1万円あれば、生活費としては十分です。

そのため、労働力の交換価値は、1万円なのです。

しかし、労働者は、2万円稼いでいます。

この時の余った1万円は、資本家の取り分になります。

資本家の取り分のことを「余剰価値」と言います。

使用価値と交換価値のギャップが余剰価値

使用価値と交換価値のギャップが余剰価値です。

余剰価値は、労働者から見たら搾取です。

しかし、資本家から見たら、利益です。

労働者は、労働力を商品として、資本家に売り、労働力の価値分の賃金をもらいます。

働く人は、どれだけ多くの商品を売っても、その売り上げが、賃金に反映されるわけではないのです。

たくさん売り上げを増やしても、賃金は増えません。

なぜなら、売り上げを労働者たちで山分けしてるわけではないからです。

労働者は、労働力を雇い主に売って、お金を得ています。

そのため、どれくらい会社に貢献したのかは、賃金に関係ないのです。

搾取の原因

搾取の原因は、使用価値と交換価値にギャップがあるからです。

労働者は、賃金でもらう額よりもたくさん働いているわけです。

マルクスは、労働者が搾取されてることを指摘しました。

労働者が一日働いて生み出す価値と、賃金が釣り合ってないのです。

ここが「搾取」とも呼べる部分です。

資本家の目線から考えると

資本家は、剰余価値を生むために、労働者を雇っています。

資本家の目線から考えると、「労働者が賃金の分だけ働く」というやり方はダメです。

剰余価値が生まれないからです。

もし「労働者がもらう賃金と、働いて生み出す価値」がぴったり同じなら、

資本家の利益がありません。

「労働者が賃金の分だけ働く」というやり方だと、剰余価値が生まれません。

剰余価値を生んでもらわないなら、労働者を雇うメリットがないのです。

そのような理由で、搾取が正当化されてしまうのです。

まとめ

・資本家は、剰余価値を得るために労働者を雇っている。

・労働力の使用価値と交換価値のギャップが、資本家の剰余価値となる。

労働者が生み出す価値と受け取る賃金の間には、

常に「ギャップ=搾取」が存在します。

このギャップがなければ、資本家に利益は出ません。

しかし、このギャップがある限り、労働者は搾取されてしまいます。

マルクスはこれを「資本主義の根本的な不平等」と考えました。

タイトルとURLをコピーしました