コール市場
コール市場とは、銀行どうしで、貸し借りしている場所のことです。

銀行は、銀行どうしで、お金を貸したり、返したりしています。
銀行には、お金をたくさん持ってる銀行と、あまり持ってない銀行があります。
どの銀行も毎日いつでもお金が余ってるわけではありません。
お金が足りなくなる銀行もあります。
例えば、A銀行は、お金をあまり持ってないけど、B銀行は、お金をたくさん持ってるということが起きます。

こんな時、A銀行は、B銀行からお金を借ります。
このように、銀行どうしがお金の貸し借りをする場所を「コール市場」といいます。
コールレート
この時の金利をコールレートと呼びます。
銀行どうしでお金を貸し借りする時も、金利はつきます。
つまり、お金を借りたら、ちょっと増やして返す必要があります。

ちょっと増やす分のことを金利と言います。
でも、どれくらい増やして返さないといけないのかは、話し合って決めます。
例えば、A銀行が、「お金を貸してください」と言います。
すると、B銀行は、「金利は0.1%です」と言って交渉します。
この時の金利がコールレートです。
また、お金が足りないので、貸してください」と呼びかけることを「コール」と言います。
金利のことを「レート」と言います。

お金の流れ
最後に、お金の流れについて見ていきます。
私たちは、銀行にお金を預けています。
例えば、山田さんが銀行Aにお金を預けたとします。
そして、いつでもお金を引き出すことができます。
しかし、銀行は、預けられたお金をずっと持っているのではありません。
別の誰かに貸しています。

皆さんが銀行に預けたお金は、ずっと銀行に置いてあるわけではありません。
誰かに貸しています。
そのため、お金を引き出したいと思った時に、お金が銀行にないときもあります。

お金を引き出したいと思った時に、銀行にお金がない時もあります。
お金がない時は、この銀行は、別の銀行からお金を借りてきます。
例えば、銀行Aが銀行Bからお金を借ります。

昔は、銀行どうしでお金の貸し借りをする時は、電話をしていました。
電話は英語でコールです。
銀行どうしでお金のやり取りをすることを「コール市場」と言います。

コール市場とは、銀行どうしでお金を貸し借りする場所のことです。
お金を借りるときは、ちょっと増やしてお金を返すのが社会のルールです。
銀行どうしでお金を借りるときも、金利が必要です。
「お金を貸すけど、増やして返してね」と約束してから、お金を貸します。

お金を借りる銀行は、できるだけ低い金利でお金を借りたいと考えています
その方が損をしないからです。
一方で、お金を貸す銀行はできるだけ高い金利でお金を貸したいと考えています。
その方が儲かるからです。
しかし、だんだん切羽詰まってくると、借りる側は、借りたければ、高い金利でも借ります。
貸す側も「貸せなくなるくらいだったら、低い金利でも貸せる方がいいや」ということで、決着がついてお金の貸し借りが金利が決まります。
このようなやり取りをする場所が「コール市場」です。