流動性
流動性とは、金融資産の売買のしやすさ、現金化のしやすさのことです
資産は、すぐに現金に交換できるものの方が、好まれます
なぜなら、すぐに換金できた方が便利だからです
流動性とは、「換金しやすさ」のことです
現金は一番流動性が高いです。なぜなら、何もしなくても最初からお金だからです
預金も現金と同じくらい流動性が高いです。なぜなら、引き出せば、すぐに現金になるからです
次に、流動性が高いのは、債券です。なぜなら、市場ですぐに売買できるからです
一方で、流動性が低いのは土地・ビルみたいな不動産です。なぜなら、売りたいと思っても、買い手が現れるまで待つ必要があるからです
このように、資産は、現金として持つこともできますが、銀行に預けることもできるし、ビルや債券に投資することもできるのです
ところで「債券」ってなに?
「債券」という難しい単語が出てきたので、説明します
債券とは、お金を貸すことでもらうものです
債券を持ってる間は、利子がもらえます
言い換えると、お金を貸している間は、利子がもらえます
つまり、債券を持っていれば、お金が勝手に増えるのです
じゃあ、みんな債券に投資した方がいいじゃん!
債権を持ってるだけでお金が増えるなら、債券に投資した方がいいですよね
なぜ、債券に投資しないのか
ここからは
なんで債券に投資しない人がいるの?
という疑問について考えていきます
そこで、ケインズが考えたのが、流動性選好説です
流動性とは、「現金にしやすい」ということです
選好とは、「好き」ということです
つまり、流動性選好説とは、人は現金が好きであるという考え方です
債券を買わない理由は、現金を持っていたいからなのです
流動性選好説
「流動性が高いものが好き」という性質が人にはあります
債権に投資した方が収益が上がるのに、人は、現金を手元に置いておこうをします
なぜなら、人は現金が好きだからです
現金が好きな理由
では、なぜ現金が好きなのでしょうか
理由は3つです
取引動機
予備的動機
投機的動機
取引動機
人が金融資産を買わない理由の1つ目は、買い物するために、現金が必要だからです
取引動機とは、買い物する時に、現金が必要だから現金を持っておきたいという動機です
予備的動機
人が金融資産を買わない理由の2つ目は、念のために現金を持っておきたいからです
例えば、買い物に行ったら、他のものも買いたくなるかもしれません
何かがあった時に、すぐにお金を使えるように、現金を手元に置いておきたいと考える人もいます
これが予備的動機です
ハッキリした動機はないけど、不測の事態に備えて 手元にお金を置いておきたいのです
投機的動機
人が債券を買わない理由の3つ目は、債券が高いからです
債券は売買されていて、値段は上がったり下がったりしています
債券は、高い時に買ったら損した気分になります
債券が高い時は「今は高いから債券はいらない」となり
現金を残しておこうという心理が働きます