お金の使い方
まず、お金の使い方として、買い物に使うか?保有するか?の二択があります。
そして、保有する分を、どのように保有するかの二択があります。
現金で持つか、債券で持つかです。

古典派は、買い物をしない人は、貨幣を全て、債券でもっと考えていました。
なぜなら、債券を買うと、利子がもらえて、儲かるからです。
しかし、ケインズは、債券ではなくて、現金で持つようになってしまうことがあると主張しました。
現金で持つか?債券で持つか?
それでは、それぞれのメリットを見ていきます。
資産を現金で持つと、買い物にすぐ使えますが、金利がつきません。
一方で、債券で持つと、金利がつきますが、すぐには使えません。
現金 | 債券 | |
メリット | すぐに使える | 利子がつく |
デメリット | 利子がつかない | すぐに使えない |
貨幣需要

「貨幣は、なぜ需要されるのか」について、ケインズは、3つの動機があると考えました。
・取引需要
・予備的需要
・投機的動機
そのうちの投機的動機について、見ていきます。
投機的動機
投機的動機とは、「今は債券が高いから、債券を買わない」という動機です。
または、「今は債券が高いから、今のうちに売る」ということです。
債券は、値段が上がったり下がったりします。
これを、安く買って、高く売ることが大切です。
債券の値段が高い時に買ったら、損をします。
そのため、債券価格が高い時は「債券を買いたくない」と感じるのです。

債券価格が高いときは、人は債券を持ちたがりません。
理由は2つです。
・債券価格が高い時に買ったら、損するから
・債券価格が高い時に売ったら、儲かるから
つまり、現金を持ってる人は、債券を買わないし、債券を持ってる人は、現金に変えるのです。
債券価格が高い時は売る

債券価格がピークまで上昇した時は、そろそろ下がるんじゃないかと予想する人が現れます。
そうゆう人は、「債券の価格が高いうちに売っちゃえ」と考えます。
なぜなら、債券価格が高い時に売った方が儲かるからです。
債券を売って、現金に換えます。
つまり、貨幣を持ちたがります。
「債券を売る」=「貨幣を得る」です。
債券価格が高い時は買わない

債券価格がピークまで上昇した時は、人は、債券を買いません。
なぜなら「債券価格がこんなに上ってしまったら、いまさら買っても、売る時の儲けは見込めない」と感じるからです。
こんな時は、貨幣需要が高くなります。