完全競争市場とは?イラストで分かりやすく解説

経済学入門
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完全競争市場とは

完全競争市場とは以下の条件を満たした市場のことです。

①参入の自由

②情報の完全性

③無数の取引主体

④ 財の同質性

参入の自由

完全競争市場では、誰もが自由にビジネスを始められます。

だから、ライバルが生まれます。

そして、ライバルがいるから、商品の価格は適切な金額になるのです。

一方で、自由に参入できないビジネスもあります。

例えば、薬を作るビジネスは、特別な資格が必要なので「誰もが」自由に始めれるわけではありません。

情報の完全性

「完全性」とは、みんなが情報をもらえてるということです。

「情報の完全性」とは、売り手も買い手も市場価格について、正確な情報を持っているということです。

つまり、騙されていないということです。

無数の取引主体

「無数」とは、たくさんいるということです。

「取引主体」とは、売る人や買う人のことです。

つまり「無数の取引主体」とは、売る人も買う人も沢山いるということです。

いっぱいいるからこそ、値下げを強要してくるようなヤバい客は、追い払われます。

財の同質性

「財」とは、商品のことです。

「財の同質性」とは、みんな似たような商品ということです。

つまり、デザインや品質などでオリジナリティを出していないということです。

理論上では、同じ品質の商品は同じ価格になります。

具体例

「どの店の商品も、値段と味が同じ」なんて、現実にあるのでしょうか?

実際には、ほとんどありませんが、たまにあります。

例えば、卵です。

卵の品質は、どこのお店もだいたい同じです

このような、商品は価格も、同じになるはずなのです。

価格決定権がない

「価格決定権がない」とは、自分の力では、価格を決定できないということです。

価格を決定できない理由は、売り手も買い手もたくさんいるからです。

自分で価格を決定できず、市場で決まった価格を目安に行動するのです。

例えば、店員さんが、卵をもっと高く売ろうとしても、売れません

なぜなら、お客さんは、安い卵を求めて、他のお店に言っちゃうからです。

 

値段を上げても、お客さんが買ってくれないなら、諦めるしかありません。

価格を変えても、いずれは、適切な金額に戻るのです。

逆に、お客さんが「もっと値段を下げてよ」と言ってきても、店員はそのお客さんを追い払います。

なぜなら、他にもお客さんはたくさんいるからです。

また、お客さんが、値下げを求めてきても、定価で買ってくれる客が他にいるので、要求に応じる必要はありません。

完全競争の状態では、「買い手」と「売り手」が無数に存在しているので、個人の行動が市場全体に影響を与えることはないのです。

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