自由貿易と保護貿易、どっちが良いのか?中学生向けにイラストで解説

自由貿易
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自由貿易

昔から、人々は「外国人が儲かったら悔しい」という考え方を持っており、外国人が儲かりづらい仕組みを作ってきました。

外国人が儲かりづらい仕組みのことを「保護貿易」と言います。

しかし、そんなことはしないで、「自由に貿易をしようよ」というのが「自由貿易」です。

貿易

貿易とは、海外から買い物をすることです。

お店で買ったものに、例えば、「メイド・イン・チャイナ」と買いてあれば、中国から輸入されたものを買ったと言うことです。

「貿易を自由にしよう」というのを「自由貿易」と言います。

得する人

自由貿易で得をする人は、まず「お客さん」です。

自由貿易の時は、お客さんは、いろいろな商品が買えます。

国内では買えないものを海外から買えるようになります。

そのため、自由貿易は、お客さんからしたら嬉しいです。

自由貿易をしているときは、海外の商品が簡単に買えるので、お客さんは嬉しいです。

自由貿易で得をする人は、他にもいます。

「得意産業」の人たちです。

また、得意産業の人たちにとっては、自由貿易は、チャンスになります。

お客さんの数が国内だけでなく、海外に広がるからです。

例えば日本の場合、自動車産業は、海外でも人気です。

外国人でも「トヨタ」「ニッサン」「スズキ」といった言葉を知ってる人は多くいます。

このように海外に売り先を広げることができるので、自由貿易は、チャンスになります。

損する人

一方で、自由貿易で損する人もいます。

それは、「苦手な産業」の人たちです。

例えば、日本は中国と比べると、安い電化製品を作るのが苦手です。

中国では人件費が安いので、日本より安く商品を作ることができます。

中国が、例えば、安い冷蔵庫を作ったとします。

すると、日本の電化製品屋さんで、安い輸入品(中国産)と高い国産品(日本産)が並ぶようになります。

電化製品屋さんで、安い商品と高い商品があれば、お客さんは安い方を選びます。

お客さんは、その商品が、国産品か輸入品かあまり気にしません。

同じクオリティなら、安い商品を買うのが普通です。

そうなると、日本で作られた商品は、高くて売れなくなるのです。

このように、自由貿易は、プレッシャーにもなります。

国内トップになることより、世界トップになる方が難しいからです。

自由貿易をするということは、世界をライバルに、企業は勝ち抜かなければない、ということなのです。

ライバルに負けてしまえば、会社が儲からなくなり、そこで働いてる人が仕事を失うかもしれません。

このようにして、苦手産業の人は、自由貿易に反対する傾向にあります。

例えば、農業のように、日本が不利な産業もあります。(国土が狭くて大規模な栽培ができないため)

このような産業は、自由貿易にしてしまうと、潰れてしまうのです。

自由貿易では、海外の商品と闘いながら、勝ち抜く必要があります。

お客さんから選ばれるのは、安い商品です。

お客さんは、複数の商品を比べる時、とりあえず安い商品を選ぶ傾向にあります。

そのため、企業もなるべく安く商品をするように努力をします。

競争が激しくなります。

しかし、それは、結果的には、お客さんにとっては、メリットのある状況をつくってくれます。

 

まとめ

貿易をすると、自国の得意な産業は、発展します。

一方で、苦手な産業は、競争に負けてしまうのです。

自由貿易の反対の動き

自由貿易の反対の動きが昔からありました。

それは、「保護貿易」です。

トランプ大統領も、その1人です。

自由貿易に反対する人は、保護貿易に賛成しています。

保護貿易とは、海外からの輸入品を、できるだけ輸入しないようにすることです。

保護貿易をすると、自国の苦手産業を守ることができます。

保護貿易のメリットは、苦手な産業で働いてる人がトクをするという点です。

保護貿易が行われると、ライバルがいなくなります。

すると、国内の商品が売れやすくなります。

しかし、保護貿易にはデメリットがあります。

それは、お客さんが商品を高い値段で買うようになることです。

海外から輸入すれば、お客さんは安い値段で商品を買えます。

しかし、輸入品が買いづらくなることで、お客さんは、高い国内品を買うしかなくなるのです。

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