工場制
工場制というのは、工場に集まってやるということです。
家でハンドメイドを作るのではなくて、工場で役割分担をしながら商品を作ります。

工場制になると…
• ボタンをつける人
• そでをぬう人
• 糸を切る人
など仕事を分けて、作れるようになります。
家で1人で作るより、工場の方が効率がいいのです。
工場制手工業と工場制機械工業の違い
工場制手工業と工場制機械工業の違いは、
「手で作るか?」「機械で作るか?」です。

工場制手工業は、手で商品を作ります。
工場制機械工業は、機械で商品を作ります。
工場で商品を作るメリット
工場制とは、工場にみんなが集まる働き方のことです。
この働き方には、メリットがあります。
それは、役割分担ができるようになることです。
役割分担とは「分業」のことです。
・力がある人は、運ぶ係
・器用な人は、縫う係
・見習いは、掃除をする係
・字が読める人は、設計図を読む係
このように役割分担をすると、
労働者は、自分の作業に集中するようになり、専門的になっていきます。

分業をすると、一人ひとりの仕事の内容が単純になっていきます。
そして、糸を切る人は、ひたすら糸を切る練習だけすれば良いので、マスターしやすいです。
同じ仕事をくり返すので、糸切りのプロになれます。間違いも減ります。
分業をすると、みんなの生産性が上がるのです。
分業が機械化につながった
人々が分業をするようになったおかげで
工場の「機械化」が一気に進みました。

「分業」をするようになると、「機械化」するようになる理由は
動きが単純になっていると、それを機械化しやすいからです。
例えば、お寿司屋さんで、店員が、オーダーを取って、料理をお客さんのテーブルに運ぶという作業が必要な時
「オーダーをとる担当」「料理をテーブルに運ぶ担当」など分業をすると、それを機械化しやすいのです。

分業をすることで、機械化しやすくなります。
なぜなら、動きが単純になることで、
機械にもできる動きになるからです。
なんでも働くロボットを作るのは難しいですが
ある一定の動きをひたすらやる機械を作るのは簡単なのです。

「分業」したことにより
手工業が、機械工業へと、変化することができたのです。

工場制機械工業
ここから、「産業革命(さんぎょうかくめい)」という時代に入っていきます。
工場制機械工業とは、機械を使って、商品をどんどん作る働き方のことです。
人は「機械を見守る係」をするようになります。

いいところ
• めっちゃ速い!
• 大量に作れる!
• 同じ形の商品がそろう!
• 値段が安くなることが多い!
これが産業革命の始まりです。
その後、どうなったの?
産業革命が始まり、イギリスは大きく変わりました。
しかし、産業革命には、「残念な面」もありました。
ここからは、産業革命の裏側を見ていきます。
儲からなくなった
機械制大工業をすることで、短期的に儲かりました。
しかし、長期的には儲からなくなっていきました。

機械化すると、長期的には儲からなくなります。
なぜなら、ライバルも機械化するからです。
お互いに機械化して
どこでも似たようなものが売られるようになります。

例えば、むかしは、ぬいぐるみは、一つ一つハンドメイドで作られていました。
商品が唯一無二だったのです。
その後、工場で分業するようになると、同じ商品をたくさん作れるようになります。
そして、機械化すれば、スピードアップします。
だんだん商品は、ありふれたものになっていきます。

商品の数が増えると、金額は下がります。
その理由は、どの会社も似たようなものを作っている場合、1番安く売った会社が勝ち残るからです。
もし、商品が唯一無二なら、高くても買いたいお客さんがいるかもしれません。
しかし、Aの店もBの店も似たようなものを売ってる場合、より安い値段で販売するお店にお客さんが来るのです。

値下げ競争が起きてしまうのです。
そうなると、いっぱい売れても、1つのもうけが少ないです。
結果として、儲からなくなってしまったのです。
労働者の賃金が減った
さらに悪いことが起きました。
労働者の賃金がどんどん下がっていったのです。

機械がメインになると、仕事はカンタンになります。
ボタンを押すだけとか、材料を置くだけとか、人の仕事はシンプルになります。
機械がやってくれるので、特別なスキルはいらないのです。
誰でもできる仕事になります。

ボタンを押すだけなら子どもでもできます。
機械化によって、職人の仕事が「誰にでもできる仕事」になってしまったのです。

昔は大人の男性しかできなかった力仕事も、機械化すると、子どもでもできるようになります。
誰でも働けるようになるということは、働きたがる人が増えるということです。
未経験でも、スキルゼロでも雇ってもらえる、となれば
仕事を求める人が増えます。
仕事の奪い合いをする時代になってしまったのです。

誰でもできる仕事は
より「安く」働いてくれる人が担当するようになります。
賃金が安くても良いから働きたい人はたくさんいます。
こうして、女性や子どもが働けるようになることで、成人男性の賃金も安くなっていきました。

そして、世の中は「子どもが働くのが当たり前」という時代になっていきました。
昔は、男性の賃金は、「家族の生活費」の金額でした。
しかし、子どもも働く時代では、「1人分の生活費」の金額しか、賃金をもらえなくなりました。
「子どもが働くのであれば、賃金は1人が生きていく分で足りる」と考えられるようになったからです。

こうして、子どもが働かないと、家族が生活できない状況になりました。
さらに、機械化すると、機械を管理する人が長時間労働すべきという発想になります。

機械だけで、商品を作るのは、できないため、やっぱり管理する人が必要です。
24時間動く機械があるのだから、人間にもできるだけ長く働いてほしいと、資本家は考えます。
できるだけ長く働いてもらおうという思想になるのです。
こうして、長時間・低賃金の働き方が広がっていくようになりました。

