投資乗数についてイラストでわかりやすく解説

ケインズ
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投資乗数とは「投資が増えることで、どれだけ国民が豊かになるのか」という話をする時に使う言葉です。

イメージ

池に石を投げると、水面に波が広がっていきます。

石=投資

波=豊かさ

投資という「石」を投げ入れることで、みんなが豊かになり、豊かさの波が周りに広がっていきます。

「どれだけ豊かさが広がるのか」ということを「投資乗数」といいます。

石の大きさ

石が大きいと、波も大きく広がります。

投資が大きければ、効果も大きいです。

波紋の広がりやすさ

波紋が広がりやすければ、効果は広がっていきやすいです。

波紋の広がりやすさは、「限界消費性向」を表しています。

「限界消費性向」とは、人々がお金を使いやすい性質のことです。

限界消費性向

 限界消費性向とは、「所得が1円増えたとき、何円を買い物に使うか」という割合です。

たとえば 、 限界消費性向 が0.9(=90%)なら、1円の増加のうち0.9円を買い物に使います。そして、残り0.1円を貯金します。

投資乗数

投資乗数とは、投資1単位が、経済全体にどれだけの所得(雇用)を生み出すか、という倍率です。

投資をすると、豊かさが周りにどんどん広がっていきます。

例えば、道路を作ったとします。

そこで、働く人を雇います。(働き口が増えます。)

これが一時雇用です。

そして、従業員がパンを買います。

パン屋が忙しくなります。

パン屋がアルバイトを雇います。(働き口が増えます。)

これが二次雇用です。

パン屋は、小麦粉をたくさん買います。

小麦粉を作る農家が儲かります。

働く人を雇います。(働き口が増えます。)

これが三次雇用です。

まとめ

投資という「きっかけ」が人々の消費行動(心理)を通じて、雇用・所得をどこまで「広げられるか」を示すのが投資乗数です。

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