国債とは、お金と交換できる紙です。
国債を持っていると、お金が増えます。
どんな仕組みなのか見ていきます。

国債とは
「国債」とは、「お金を借りましたよ」ということが書かれた紙です。
この紙は、お金と交換することができます。
国債は、政府が発行しています。

国債に投資
私たち個人も、国債に投資することができます。
政府にお金を貸す代わりに、国債を受け取るのです。

国債とは、国にお金を貸した時にもらう紙のことです。
お金が返ってくる日まで待てば、貸したお金が、まるまる返ってきます。
貸したお金が返ってくる日のことを「満期」または「償還日」と言います。
例えば、償還期間 10年といえば「10年後にお金を返します」ということです。

例えば、100万円を政府に払って、国債を受け取ったとします。
この100万円は「額面」または「元本」と呼ばれます。
例えば、政府に100万円を貸すと、「額面100万円の国債」を受け取ります。
「元本100万円の国債」ということもあります。

利子
国債を持っていると、利子がもらえます。
この「利子」が大事なポイントの一つです。
まるで、お金のなる木が、お金の実をつけてくれるかのように
国債を持っているだけで、お金が増えるのです。
増えるお金のことを「利子」または「利息」と言います。
投資の世界では、「クーポン」と呼ばれます。
金利とは、お金を貸した人がもらうお金のことです。
国にお金を貸してる間は、毎年、金利を受け取ります。

元本に対する利子の大きさは、固定されて変わりません。
例えば、利率2%の場合100万円投資すると、年間2万円もらえます。
国債は「お金のなる木」
国債は「お金のなる木」のようなものです。
金利2%というのは、毎年2% の金利を受け取れるということです。
もし100万円を、2%の金利で貸すと、 毎年2万円を受け取る生活になります。

この国債を持ってる間は、毎年2万円がもらえます。
また、償還の時に100万円が返ってきます。
金利の決まり方
国債の金利は、新しく発行するときに政府(財務省)が決めます。

金利は 発行するタイミングで決まっていて変わりません。

それを満期まで持っていれば、あらかじめ約束された金額をもらえます。
しかし、それを途中で債券市場で売ることもできます。
この時の価格は、その時の人気で変わります。
債券市場
国債には、二つの価格があります。
元本(額面価格)と、取引価格です。
元本の金額は変わりませんが、取引価格は金額が変わります。

また、これは、途中で、債券市場に売ることができます。
100万円で買ったものを、100万円で売ると、なかなか売れません。
99万円などで、売ります。
このタイミングで国債が人気かどうかで、売れる金額が変わります。

Bさんは、99万円の国債を買いました。
しかし、満期まで持ち続ければ、元本の100万円を受け取ることができます。
つまり、一万円おトクだったわけです。
元本と、取引価格の差が大きいほど、おトクです。
この差額は「キャピタルゲイン」と言われます。

国債は「将来100万円もらえるチケット」です。
90万円で買えたら「おトク」です。(キャピタルゲイン)
110万円で買ったら「ソン」です。(キャピタルロス)
プラスの差額が大きいほど、キャピタルゲインは、高くなります。

手に入るお金
債券市場で国債を買う場合、2種類のお金が手に入ります。
利子
1つ目は、利子です。利息(クーポン)とも呼ばれます。
たとえば、「額面100万円」で、金利が2%なら、利子は2万円です。
国債を持っている間は、毎年2万円もらえます。
キャピタルゲイン
2つ目は、キャピタルゲインです。
キャピタルゲインは「差額で儲けた金額」です。
これは、国債の人気度合いによって、高くなったり、低くなったりします。
債券市場で国債が安くなってるときに買ったら、キャピタルゲインが大きくなります。
利回り
・利息(クーポン)
・売買差額(キャピタルゲイン)
↑この2つを合わせて、「利回り」といいます。
「投資額に対してどれくらい利益があったか」を示すのが利回りです。
利回りは「利子+キャピタルゲイン」を単純に足すだけでなく、投資した年数も含めて計算します。
利回りは、その国債を満期まで保有したことで、どれだけ儲かったのか?ということです。