ケインズは、物価が安くなると、景気が悪化すると考えました。
一方で、ピグーは、物価が安くなっても、景気は悪化しないと考えました。
この記事では、ピグーの考え方を見ていきます。
デフレ
物価が安くなることをデフレと言います。
デフレの時は、商品を安くしないと売れません。
例えば、パン屋さんは、パンを値下げして、どうにか売ります。
値下げして売るので、パン屋の利益は下がります。

デフレの時は、お店が儲かりづらくなります。
しかし、ピグーは、心配はいらないと考えました。
なぜなら、デフレの時は、消費と設備投資が増えるからです。
消費が増える
消費とは買い物のことです。
お店のパンの値段が安くなれば、今までと同じ金額で、よりたくさんのパンが買えます。

デフレの時は、人々は、自分がお金持ちになったと感じます。
今までよりもたくさん商品を買うようになります。
結果的に、お店が儲かって、景気が良くなっていきます。

今までよりも安く買えることで、お金が浮くので、浮いたお金でよりたくさんの買い物をするのです。
設備投資が増える
また、設備投資も増えます。
設備投資とは、企業が行う買い物です。
デフレの時は、同じ設備投資プロジェクトでも、今までよりも安く行うことができます。
すると、新たに設備投資しようとする企業が現われてきます。

こうして、機械や工場建設資材が売れて、儲かる企業が出てくるので、景気が良くなっていきます。