インフレとデフレを漫画で超わかりやすく説明【初心者向け】

物価(インフレ・デフレ)

インフレとデフレってどっちがどっち?

インフレとデフレって、すごくややこしいですよね

しかし、この記事を読めば、スッキリ覚えられるようになります

ぜひ参考にしてみてください

覚え方


物価を風船で例えます


空気が入る(INする)ことで物価という風船が膨らむのがインフレ
空気が出る(デる)ことで、物価という風船がしぼむのがデフレ

インフレ

インフレとは


インフレーションの略。物価が上がり続けること

原因

物資の不足


モノが少なくなると、モノの値段があがります


みんなが欲しい量より、商品が少なくなると、値段は上がるのです

経済成長

経済成長している時は、給料がどんどん増えます


商品の購買欲が高まるので、商品がどんどん売れます


需要が増えるため、物価が上がるのです

通貨安


通貨自体に信用が無いと、できるだけモノに交換しようとします


そのため物価が上がります

インフレで喜ぶ人

失業者と労働者

インフレ率が上がると、失業率が下がります


インフレ率が上がると、企業にお金がいっぱい入ってきます


だから、失業者が雇われやすくなったり、労働者の給料が上がったりするのです

インフレで悲しむ人

買い物する人


モノの値段が上がってるため、買い物が難しくなります

貯金してる人


貯金した額の価値が急に低くなるため、今まで貯めてた貯金の額が、実質的に減ります  

インフレになると、人々は、どう行動するのか



インフレとは、ものの値段が上がり続けているということです


同じ商品でも、今日より明日の方が値上がりするかもしれない


このような時、消費者は、生活に必要なものを我先にと買おうとします


早く買う方が安く買えると判断するからです


そのため、ものは高くても売れるようになります


だから、お店の人は、ものの値段を高くします


ものの値段が高くなるので「今日より明日の方が値上がりするかもしれない」と人々を焦らせます


そして、人々はさらに買い物をたくさんするのです

良いインフレと、悪いインフレ


景気が良いと、インフレになりますが、景気が悪くてもインフレになる時があります

好況下で生じるのは良いインフレ


景気が良いとモノがよく売れて、需要が供給を上回り、モノの値段が上がります。
需要の増加に対して生産量が追いつかないために生じるのです

不況下でも生じるのは悪いインフレ

普通は、インフレは景気がいい時に起こります

しかし、景気が悪いのに、インフレになることがあります


賃金や原料の高騰などで、モノを作るための費用が上がり、モノの値段が上がることなどが原因です


コスト上昇率が労働生産性の増加率を上回るために生じるのです

デフレ

デフレとは

デフレーションの略。物価が下がり続けること

原因

商品が売れ残るから


需要に対して供給が多いと、供給側は商品の売れ残りを防ぐために、価格を下げて売れるようにしなければなりません

賃金が下がっているから


人々の賃金が下がってる時は、人々は節約するようになります


賃金の低下は、消費の低下を招き


売り上げを確保するためにさらなる物価の引き下げが必要になるのです

デフレで喜ぶ人

買い物する人

モノの値段が下がってるから

デフレで悲しむ人

モノを売る人


値下げしないと売れないから、モノの値段が下がります

こうして、企業の売上が減少すると、従業員の給与がカットされ、長引けば雇用も不安定になります

そうなると、人々は購買意欲がなくなり、企業の売上がさらに下がります

借金してる人


デフレになると、収入が減りますが、借金の金額は変わりません

つまり、実質的な返済額は増えたということです


給料は減ったのに、借金の額はそのままであるため、実質、借金が増えたことになるのです

デフレになると、人々はどう行動するのか


デフレになると、消費を先延ばしにした方が得なため、消費意欲が下がります


そのため、総需要は低迷し、マクロ経済も活性化されません


デフレになると、モノが売れず不景気になります

企業の業績は悪化し、従業員の給与が減ったり、リストラにより失業者が増えたりします

最後に


インフレになりすぎても、デフレになりすぎても問題です


インフレになりすぎると、今まで貯めてきた貯金の価値がどんどん下がっていきます


一方で、デフレになりすぎると、値下げしないと売れないので、労働者の賃金も下がっていきます


最高の状態は、2%くらいの緩やかなインフレです


ゆっくり物価が上がってる時に、「国がいい方向に向かってる」と感じるのです

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