ケインズとフリードマンの財政政策への考え方の違いについてイラストで解説

ケインズ

ケインズは、財政政策をすることで、失業率を下げることができると考えました。

一方で、フリードマンは、財政政策は、意味ないと考えました

それぞれの考え方についてみていきます。

財政政策

財政政策とは、「公共事業」と「減税・増税」のことです。

公共事業とは、水道や道路などを作ることです

水道や道路を作ることで、建設業者は儲かります。

会社は儲かると、新しく人を雇います。

そのため、財政政策をすると、失業率が下がるのです。

財政政策のメリットは、失業率が下がることです。

しかし、デメリットもあります。

財政政策のデメリットは、インフレになることです。

インフレとは、物価が上がることです

フィリップス曲線

失業率が下がれば、インフレ率が上がることを、グラフにしたのがフィリップス曲線です。

公共事業を行うと、需要が増えます。

すると、生産量が増えて、失業率が下がります。

財政政策を行うと、建設業者が儲かります。

水道屋さんや道路を作る人たちの給料が増えます

また、新たに人を雇います。

つまり、失業者が労働者になります。

給料をもらったら、彼らは買い物をします

そして、いつもより多くのお金を買い物に使います。

モノが高くても売れるようになります。

商品を買いたい人が増えると、物価が上がるのです。

物価が上がることを、インフレと言います。

つまり、景気回復のために、国民の給料を増やすと、失業率は下がるけど、インフレになるのです。

物価が上がれば、買い物しづらくなります。

例えば、昨日まで100円だった商品が、今日200円だったら、買いたいと思ません。

物価が上がると、買い物する人の数が減るのです。

ケインズ

ケインズは、景気を回復するために、財政政策をしたら良いと考えました。

そして、財政政策をした結果、失業率は下がりましたが、インフレ率は上がりました。

ケインズは、インフレ・デフレは失業率と関係があると考えています。

フィリップス曲線を見ると分かるように、インフレになると、失業者は減るのです。

フリードマン

一方で、フリードマンは、「ケインズのやり方では、長期的には、失業率は下がらない」と考えました。

財政政策で、国民にお金が行き渡ると、国民は買い物をします。

お店に来るお客さんが増えます。

しかし、たくさんのお客さんが少ない商品を奪い合うと、商品の値段が高くなります。

商品の値段が高くなると、お客さんが減ります。

買いたい人が減ると、失業者が増えます。

フリードマンは、長期的には、インフレ率と失業率は、相関関係はないと考えました。

フリードマンは、失業率は、いつも自然失業率にあると考えてます。

つまり、働きたい人は、みんな働いているということです。

ケインズが失業者を助けようとしたのに対し、フリードマンは、失業者は放置するべきだと考えました。

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